Love Game
真帆と敬吾
「おはようございます」
「おはようございます」
「瑞希さん、おはよう」
「絵梨香ちゃん、おはよう。今日もよろしくね」
「こちらこそ」
朝、スタジオに入り絵梨香ちゃんのヘアメイク。
「まだ暑いね~汗でメイクももたないし、肌も荒れちゃう」
「何言ってんの。絵梨香ちゃんの肌は綺麗だよ」
本当に色白できめ細かくスベスベしてる。
メイクのノリも問題なし。
「ありがとう。瑞希さんのアドバイスが効いてるからよ」
「ありがとうございます。絵梨香ちゃんが素直ないい子で楽だわ」
「フフフ…」
軽口を言いながらメイクに。
真夏だと言っても今日の撮影は初冬ファッション。
これはかなりきつい。
いくらエアコンが効いてるとはいえ、冬服にライトがガンガン。
暑くないわけないもん。
当然メイクも崩れやすいし。
ちょっとでも崩れにくくするために下地を念入りに。
温冷タオルにローションパックで毛穴を引き締めてメイクを。
髪も緩く巻いてトップに少しボリュー ムをもたせてと。
――
―
「はい、出来上がり」
絵梨香ちゃんが鏡でチェックして
「うん、ありがとう」