Love Game
寝室を出て
「どうかした?」
「えっ?」
「何だか疲れたような」
疲れた…
確かに。
「ううん、大丈夫」
「仕事か?」
敬吾君が心配そうに聞いてくれる。
「あ、うん、まあね」
まさか漣と付き合ってるなんて真帆と敬吾君にも言えないもん。
真帆がお皿を並べて
「瑞希、大丈夫?」
「うん、大丈夫だから」
「ならいいんだけど」
ごめんね、心配かけて。
何か罪悪感。
「じゃあ食べようよ」
「うん」
乾杯をして真帆の手料理に舌鼓を。
お互いに今までの近況を話しながら。
「そういやさ敬吾君、発表すんの」
敬吾君と真帆は来春結婚することになってる。
「うん、発表はすっけど真帆の名前は伏せとく」
そうだよね。
名前とか顔とか出したらマスコミに追っかけられるもんね。
「来年結婚してから発表する予定になってる」
「うん。真帆は幼稚園は?」
真帆は幼稚園の先生をしてるから今すぐ騒がれるのは。
「うん、3月で辞めることで話しは出来てるの」
本当は今年の春で辞めようと考えてたんだけど受け持ちのクラスが年長さんになるから卒園を待ってとことに。
敬吾君も了承して待ってる。