Love Game
「あ、片付けてくれたんだ。ありがとう」
「ううん。だけどよかったの?」
最後の食器を片付け終わりお茶を淹れて
「何が?」
「敬吾君を帰しちゃって」
お茶を飲みながら
「何を言ってんのよ。怒るわよ」
「うん」
「さ、瑞希 先にお風呂に入ってきて」
「うん、ありがとう」
遠慮はせずに先にお風呂へ 。
ゆっくり入り
「あ~気持ちよかった。真帆も入ってきて」
「うん」
真帆が入ってる間に
BuBuBuBu
『瑞希、どうした?』
気がついたら携帯を押していた。
「……」
『瑞希?』
「あ、ご、ごめんなさい。こんな遅くに。もう寝てたんじゃない?」
時計を見たら12時前。
『ん?まだ起きてるし。それに謝らなくていいから。って謝ることなんてないでしょ。俺は瑞希がかけてくれたことが嬉しいんだから』
「うん、ありがとう」
『何かあったのか?』
ちょっと心配そうな声。
「あ、ううん、何にもないよ。久しぶりに友達と楽しくしてる」
『今、友達は?』
「お風呂に入ってる」
『そっか。じゃああんまりゆっくり話してらんないな』
「うん」
ただ漣の声が聞きたかっただけ。
話しなんか何もしなくても電話越しでも漣の息遣いだけでも感じていたかっただけ。