Love Game
『瑞希』
「うん?」
『本当に大丈夫か?』
「うん大丈夫だよ。あ、さっき『もう今夜は電話しないで』って言ったもんね。ごめん」
『謝るなって言ってんじゃん。おれはさっきも言ったように嬉しいんだから』
「うん。なんだかね」
『ん』
「なんだか…急に声が聞きたくなったの」
何だか言ってて、めっちゃ恥ずかしい。
ガチャッ!
あ、真帆だ。
「ごめんね、お風呂から上がってきたみたい。切るね」
『ん。瑞希』
「うん?」
『おやすみ』
「おやすみなさい」
携帯を切った時に真帆が戻って来た。
「邪魔しちゃったかな?」
悪戯っぽく笑ってる。
「ううん」
「彼氏なんでしょう?」
「う、う~ん」
「何よ歯切れ悪いわね。あ、まさか」
えっ?
「瑞希の彼氏って」