Love Game
「仕事してる時は何て言うんだろ…う ~ん、出来る女って感じなんだけど、みんなと話してる時とか打ち上げの時なんて可愛いんだよね」
「…下手な口説き文句ね」
漣は 『ふぅ~』と溜め息をついて
「ホントに素直じゃないね。体と違って」
「な、何」
「とにかく俺は瑞希さんが5つ上とか関係ないし。俺は瑞希さんが欲しい」
私に視線をピタッと合わせてる。
目を反らそうとしても顎を掴まれてるし。
「瑞希さん、何も難しく考える事なんてないから」
「……」
「瑞希さんだって27の健康的な女性でしょ?普通に欲求はあるだろうし」
「な、」
「瑞希さん…夕べは酔っ払ってたから憶えてないだろうけど、俺に抱かれて喜んでたよ」
「嘘よ」
「嘘じゃないよ。積極的に応えてくれ た。さっきだってさ、嫌だ嫌だって言いながら体は嫌がってなかった」
「……」
「だからさ、楽しもうよ。別に俺と抱き合ったからって瑞希さんが…あ、大丈夫だからね」
「へっ?」
何が大丈夫なの?
漣はニッコリして
「ちゃんと避妊はするから」
「な、何を言ってんの」
避妊はする?
コイツは…やっぱりおかしい。
「だってやっぱり基本でしょ」
「……」
何か疲れてきた。
「ごめん。頭が痛いから帰らせて」
「えっ?大丈夫?横になる?」
心配そうに顔を見て、おでこに手を当て
「熱はないよね」
「大丈夫だから。貴方から離れたら治るから」
「ククク…面白いことを言うね」
ちっとも応えてない。