Love Game



私が眼鏡が似合うって言ったから掛けてくれたんだ。

やっぱり可愛いし愛おしい。

耳元で

「ありがとう」

「ん」

私の手に触れようとした時

ガチャッ!

ドアが開いて戸部さんが入って来た。

慌てて漣の髪に手をやりヘアを仕上げる。

「どう、出来た?」

「もうちょっとです」

戸部さんが鏡を覗き込んで

「わぁ~素敵ね。男の色気ムンムンじゃない」

「そうですか?それならいいんですけど」

今回の夏バージョンは何故フォーマル。

豪華ヨットでパーティーって感じ。

だから漣はタキシードで 髪もソフトリーゼントに。

漣のリーゼントなんて初めて見たけど (したけど)案外似合ってる。

「黒のタキシードにしてよかった。白も考えたんだけどやはり黒の方が色気あるわよね」

「そうですね」

肝心の漣そっちのけで2人であれやこれや。

「はい、出来上がりです」

鏡でバック、サイドを見せて

「どうですか?」

「ん。サンキュー」

「じゃあ漣君、着替えて」

「あぁ。…2人とも俺の生着替え見んの?」

ニヤッと。

「じ、冗談」

戸部さんと部屋を出た。

後には蓮の笑い声が。



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