Love Game



「本当に吃驚した。30分以上経っても出て来ないし声を掛けても返事ないしやっとあったかと思うと悲鳴だから」

「すみません」

何も言い返すことが出来ない。

…って

「あの~すみませんが」

「ん」

「Tシャツ貸して貰えませんか?」

拭いてくれてるのはいいんだけど…

指が胸を触ってるのは気のせ いじゃない気がするんですけど。

「シャツなんか要らないし」

「漣!か、髪も乾かさないと」

「ん。大丈夫。乾かすから」

チュッ!

「あっ!」

胸にキスをして新しいバスタオルでまたくるみドライヤーを。

もうっ!

バスタオルがずり落ちないようにしっかりと押さえて

「私が乾かすから漣はリビングへ」

「いいから」

一度言い出したら聞かないんだから。

それにさっきの一件もあるからこちらも言えないし。

「はい、乾いたよ」

ブラシでちゃんと整えてくれた。

「瑞希の髪は柔らかいね」

「細いから縺れやすいし大変」

「ん。だけど綺麗だし触り心地もいいから切らないで」

毛先にそっと口づける。





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