Love Game
「おかえりなさい。と、いらっしゃい」
ドアを開けた女性はニッコリ微笑み俺達を家へ。
「あ、こんばんは。こんな遅くに失礼します」
「フフフ…挨拶は後でね。さ、どうぞ」
「漣、上がれ」
桐原さんについてリビングへ ソファーに座り
「ビールでいいかしら?」
「あぁ。漣、ビールでいいか?」
「はい」
ビールとおつまみをテーブルに出して
「ごめんなさいね、こんなもんしかなくて」
皿の上にはチーズやハムがのっていた。
ビールをグラスに注いで3人で
「乾杯」
「あ、紹介する。俺の…婚約者の成瀬真帆」
「はじめまして。フフフ…私はテレビや雑誌で拝見してるからはじめましてって感じじゃないけど」
成瀬真帆さんは肩までの緩いウェーブヘアのちょっと垂れ気味の茶色ぽい瞳が可愛い女性だ。
この人が桐原さんの言うような強気な女性なのか?
全然見えないんですけど。
瑞希と並んだら対照的だな。
「漣です。よろしく」
「あ、漣君って確か瑞希と…あ、緒方瑞希ね。一緒に仕事してましたよね。 私、瑞希の」
「ハハハ…」
桐原さんが笑い出した。
「どうしたの?何がおかしいの?」
俺は…たぶん赤くなってると思う。