Love Game
「敬吾?」
「真帆、俺が漣を連れて帰って来たのにはわけがある。今まで誰も連れて来たことないだろ」
「私のいる時はね。いない時は知らないもん」
「何か疑ってんの?」
「疑われるようなことしてんの?」
「あ、あの」
何か雲行きが…
「あ、気にしないでね。喧嘩じゃない から」
「これがうちのコミュニケーション」
「は、はぁ」
何だ…この2人
俺には驚くことばかりだ。
「で」
「あ、あぁ。真帆、こないだ3人で飯食ってた時な、ほら、お前の家で」
「あ、うん」
「瑞希に何回か電話掛かってきたろ。 あれ…コイツみたいだぞ」
「えっ?」
真帆さんが驚いたように俺を見る。
瑞希が友達と飯を食うからと絵梨香の誘いを断ったあの日か。
あれは真帆さんと桐原さんとだったのか。
「そ、それって」
「付き合ってるらしいぞ、漣と瑞希」
桐原さんが嬉しそうに真帆さんに
「う、うそ~」
真帆さんがデカイ声で叫んだ。
桐原さんはニタニタしてるし…
俺はますます赤くなる。