Love Game
「えっ?ほ、ホントなの?えっ?い、 いつから?えっ?」
何か真帆さんとっちらかってるけど。
「おい真帆、落ち着け」
桐原さんが見るに見かねて
「あ、あぁ、うん。大丈夫。あんまり吃驚したので…で、漣君」
「はい」
真帆さんが真剣な顔で
「貴方…本気なの?」
桐原さんも真面目な顔で俺を。
「ちょっと遊んでやろうかなんて…なら止めてよね。貴方は知らないだろうけど瑞希…失恋したから…これ以上あの子が傷つくのを見たくない」
「遊びなんかじゃないです。俺…真剣です。初めて女に対して真剣になった」
この2人はマジに瑞希を大事にしている、心配している。
なら俺も正直に俺の気持ちを。
「何ヶ月か掛かってやっと瑞希がOKしてくれたんです。単なる遊びならあんなに形振り構わずいきません」
「クッ!ハハハ…」
「フフフ…形振り構わずいったんだ」
「は、はぁ」
「何か誰かに似てるな真帆」
「あら、漣君が敬吾に似てるって言いたいの?」
「フッ まあな」
そういや桐原さんも真帆さんに形振り構わず迫ったって言ってたな。
「フフフ…私と瑞希って似てんのかしら?」
見た目とかは全然違うが芯は似ているようだ。
桐原さんと顔を見合わせて思わず
「ハハハ…」
笑ってしまった。