Love Game
「漣君」
「はい」
「明日、仕事終わったら此処に来てね」
「……」
「瑞希も来るから」
「……」
「漣、諦めろ」
桐原さんが
「誰も真帆には逆らえない」
「……」
「ち、ちょっと敬吾、それは失礼じゃない?」
真帆さんが怒ってる。
「い、いや。俺は」
「漣君、明日」
「はい。仕事が終わったら来ます」
この人を敵に回したくはない。
「うん。ご馳走作って待ってるね」
ニコッと可愛らしく笑う。
あ~
桐原さんはこの笑顔にやられてるんだ。
桐原さんを見ると凄く優しい顔になっていた。
「敬吾もなるべく早くね」
「あぁ、分かった」
完全に真帆さんのペースだな。
――
―
それから暫く飲んで
「今日はご馳走様でした」
「じゃあまた明日ね。おやすみなさい」
タクシーを呼んでもらい家へ。