Love Game



「漣君、ビールでいい?」

「あ、はい」

3つのグラスにビールに注ぎ

「お疲れさまでした。乾杯」

真帆の音頭で

「乾杯」

チン!

グラスを合わせて

「はぁ~美味しい」

「瑞希、親父臭い。漣君、瑞希って結構親父入ってるからね」

「真帆、私の何処が親父なわけ?」

「うん?ビール飲む時とか食べ物の好みとか。お酒のあてみたいなのが好きでしょう」

「まぁ、確かにね」

家はお父さんがお酒を飲むし、亡くなったお祖父ちゃんも飲んだから知らず知らずの内にその手の物を子どもの頃から食べてたもん。

「真帆さんと瑞希っていつからの付き合いなんですか?」

漣がふとそんなことを。

「いつからって…小学校1年から」

「そう。だからもう20年か。長いね~」

「小中高と一緒で卒業後は私は短大で」

「私は美容学校なんだけど、2人とも東京の学校だったから卒業までルームシェアしてたし」

「へぇ~凄いね」

「だから瑞希のことは漣君より知ってるし」

「真帆のことは敬吾君より知ってるの」

「ハハハ…名コンビなんだ」

「ハハハ…迷える方の迷コンビだけど」

「ハハハ…確かにね」

漣も緊張が解れたのかニコニコしながら食べ飲んでいる。

フフフ…

夕べは余程緊張したみたいね。


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