Love Game
ピンポーン
「あ、帰って来た」
真帆がいそいそと玄関に。
「真帆さんってチャーミングだね」
「うん?そうね。真帆は可愛いわよ。特に敬吾君の横にいる時は」
スティックキュウリを摘まみながら
「瑞希は?」
「えっ?」
「俺の横にいる瑞希は可愛い?」
私の耳元で
「ば、馬鹿!そんなの知らないわよ」
「ククク…可愛いよ瑞希は」
「な!」
何でこんなとこでこんな恥ずかしいことが言えるのよ?
やっぱり『たらし』なのかしら。
漣を見ると嬉しそうに笑ってるし。
「よ、瑞希に漣。遅くなって悪かったな」
「敬吾君、おかえりなさい」
「桐原さん、お邪魔してます」
漣が姿勢を正して。
やっぱり漣にとって敬吾君は先輩だもんね。
でも漣って体育会系なのかしら。
「漣、そんなにしゃちほこばるな。普通でいいから。…って、お前って体育会系?」
敬吾君もそう思ったみたい。
「小中高とサッカーしてました」
そうか、サッカー少年か。
初めて知ったわ。