Love Game
漣がビールを飲んで
「正直…妬きました」
漣?
「あ、いや、桐原さんと瑞希の仲を疑ったとかじゃなくて」
「じゃあ何に妬いたの?」
「あの写真の瑞希の笑顔」
「うん?」
「えっ?」
敬吾君と真帆が怪訝そうな顔で
「笑顔って?」
「いや、俺…あんな笑顔の瑞希を見たことがなかったから。瑞希が俺に向ける顔とは違ったから。瑞希をあんな笑顔に出来る桐原さんに嫉妬しました。フッ 俺、カッコ悪いですね」
漣が恥ずかしそうに頭を掻いている。
「漣…ごめん」
「ん?瑞希が謝ることなんて何もないし。それに今は俺にあの笑顔見せてくれてるじゃん」
「漣」
「フッ」
漣が私の頭を撫でて
「あの~」
「漣と瑞希、すみませんが俺達ここにいるんだけど」
「えっ?」
2人に声掛けられて慌てて離れた。
「ハハハ…お前等、真っ赤」
い、嫌だ~
恥ずかしい。