Love Game
瑞季と漣(その夜)
敬吾君の家から漣のマンションへ。
「漣」
「ん?」
「大丈夫だった?あの2人に毒されな かった?」
ソファーに座りお茶を飲みながら
「全然。楽しかった。桐原さんが真帆さんにベタ惚れなのも分かったし、瑞希と真帆さんが漫才コンビなのも分かった」
ま、漫才コンビって。
「失礼ね」
「クッククク…だけど本当のことだろう?」
「ま、まぁね」
否定できない自分が悲しい。
「瑞希」
「うん?」
今まで笑っていた漣が急に
「俺さ」
「うん?」
「本当に瑞希のことを何も知らないんだなって」
「えっ?」
あっ!そういえば…
「私も漣のこと知らないよ。大学に言ってたのも卒業したのもサッカーしてたのも今はフットサルをしてるのも」
「ん。俺達2人で過ごせる時間が少ないし…一緒にいる時は」
「抱き合ってるし」
「フッ そうだな。だけど」
「うん。これから少しずつお互いのことを知っていけば…抱き合ってばかりじゃなくね」
「えっ?い、いや、抱き合うのは」
漣がしどろもどろになってる。