Love Game
「ぅ、う~ん」
カーテンの隙間から光が射し込んで
もう朝なんだ。
て、体が妙に重いんですけど。
――
―
隣に寝ていたはずの漣の頭が枕にない。
でも、この感覚は。
布団を捲ると、そこには私に抱き着いてぐっすり眠っているカリスマモデルさんがいましたとさ。
って、私は抱き枕か!
さて、どうしようかな?
気持ちよさそうに寝てるし起こすのも可哀想だよね。
もう少しこのままでもいいかな。
漣の頭を撫でて…
フフフ…
こんな姿をファンが見たら卒倒もんだな。
クールビューティーとは程遠い甘ったれな男の子だもん。
だけど綺麗な顔だよね。
髪から顔に指を滑らせて
起きちゃうかな?
――
―
うん、大丈夫ね。
額から眉、眉から鼻、鼻から唇
えっ?
「お、起きてたの?」
指を舐められた。
「ん。瑞希が俺の頭を撫でてんので目が醒めた」
「あ、ごめんなさい」
でも起きてるなら早く言ってよ。
「何してたの?」
指をまだ舐めてる。
お腹でも空いてるのかしら?
「瑞希」