Love Game
朝御飯を済ませて
「じゃあ行こうか」
「そうだね」
「適当に走らせて晩飯食って」
晩御飯…
「ね、」
「ん?」
「晩御飯、家で食べない?」
「いいけど、何で?」
「うん、これ」
昨日渡すのを忘れていたとうもろこしを出した。
「北海道のお土産」
「とうもろこし」
「うん。約束してたでしょう。だけど漣…茹でたりしなさそうだし」
「……」
「晩御飯に鉄板焼して食べちゃおうよ。後お肉とか野菜を買って」
「そうだな」
「あ、それから…はい」
他のお土産も渡す。
「ワインにお菓子に…これTシャ ツ」
「うん。見て」
広げてTシャツを
「『熊注意』なんだよ、これ」
「漣に似合いそうだったから」
「フッ サンキュー」
「部屋着にして」
「あぁ。じゃあ行こうか」
「うん」
今日の漣はキャップに眼鏡を掛けている。
それに黒のTシャツにジーンズ
ぱっと見には大学生
まぁ、まじまじ見ないと漣とは気づかないかな。
私が『大丈夫?』って聞くと
「瑞希が気にするほど周りは気づいてないから」
って言うんだけど…
やっぱりオーラはあると思います。