Love Game
「か、和司」
「……」
「和司~」
――
―
俺は急速に萎えた。
『和司』って誰なんだよ。
恋人か?
なら何で俺に抱かれるんだよ。
いくら酔っぱらってるとはいえ恋人と間違えないだろう。
――
―
別れたのか?
だからあんな顔をしてたのか?
――
―
どんな理由で別れたからは知んないけど…
別れたなら…
俺がもらう、瑞希を。
俺ならこんなに瑞希を泣かせない。
――
―
て…
ハハハ…
俺…完全にイカれてるじゃん。
だが瑞希の寝顔を見て
それもいいかなと思ってる自分がいる。
軽く唇にキスを落として
「おやすみ。お姫様」
抱き寄せて眠った。