Love Game
和樹君と優君も此処にばかりいるわけにも行かないから
「じゃあまた後で」
「うん」
絵梨香ちゃんが
「何だかイメージと違って楽しい人達」
「和樹はイメージ通りでしょ」
振り返ると
「こんばんは」
「俺、ドラムやってる啓太です。こっちは」
「ギターの純也です。よろしく」
啓太君はRunaRosaのリーダー
「こんばんは。絵梨香です。今日はありがとうございます」
「いやいや、俺達も絵梨香さんに会えて嬉しいです。瑞希さん、ありがとう」
「今度奢るね」
「フフフ…ありがとう」
「さっきから優が『可愛い可愛い』って…ホントにお人形さんみたい。 あっ!すみません、本人にこんなこと言って」
「ううん、ありがとう」
絵梨香ちゃんはニコニコしている。
フフフ…
また絵梨香ちゃんファンが増えたみたい。
「よぅ、啓、純」
「漣」
えっ?
振り向くと漣と矢野さんが。
麻耶さんは…翔君のところに。
漣…解放されたのかしら。
――
―
うん?
視線を感じて顔を上げると…
漣と目があった。