Love Game
シャワーを浴びて化粧をしてる私を後ろから抱きしめて
「次はいつ逢える?」
鏡越しに視線が絡み合う。
「う~ん、分からない。ちょっと忙しいから…貴方だって忙しい んでしょ?」
私の耳にキスをして
「瑞希(ミズキ)さんほどじゃないよ」
「嘘ばっかり」
「瑞希さん」
「うん?」
「逢いたい」
「連絡して。漣(レン)君の暇な時に」
「俺が暇でも瑞希さんが忙しいでしょ?」
首筋にキスを…
「そんなに忙しいわけじゃないし。漣君の方が忙しいでしょう? 」
「一日中忙しいわけじゃない」
「……」
「瑞希さん」
シャツの裾から指を…
「漣君…駄目」
指を押さえて
「来週には逢えるから」
「今週…逢いたい」
私の手などお構いなしに胸を触ってる。
「明日から沖縄なの」
「撮影?」
「うん、CM撮り」
「誰の?」
何とか胸を触る手をシャツから出そうとすると反対に私の手を取り口に持っていく。
「ねぇ、誰?」
1本1本口づけ、上目遣いに私を見てる。
「絵梨香ちゃん」
「絵梨香」
「そう、並木絵梨香ちゃん」
「……」
彼の手から私の手を引き抜き手早く身支度を整え
「じゃあ行くわ」
「瑞希さん」
漣の唇に軽くキスをして
「おやすみなさい」
エレベーターに乗りホテルを出る。
――
―
家に帰り ベッドに倒れ込む。
――
―
私…
いったい何をしてるんだろう。
なんで…
こんなことになっちゃったんだろう。