Love Game
「付き合いは大事だもんね」
「瑞希?」
「楽しんで来てね」
「瑞希」
「後片付けするから、漣お風呂に入って来てよ」
まだテーブルに置かれているお皿やグ ラスを取りに行こうとすると
「瑞希って」
「な、何よ」
腕を掴まれて
「行ってもいいの?」
「……」
『行ってもいいの?』って、もう約束したんじゃない。
「私に聞くことないでしょ。もう決まってるんだし」
「それは」
「私が行かないでって言ったら行かないの?そんなこと出来るわけないでしょう。それが出来るなら初めから行くって約束しないでしょ?」
私、何を言ってんだろ。
これじゃまるでヤキモチ妬いてるヒステリー女じゃない。
漣も困ってるよ。
「ご、ごめんなさい」
「瑞希」
「ごめんね。余計なこと言っちゃった。私には関係ないのに」
「瑞希?」
「片付けてしまうね」
漣の手を振りほどきリビングへ行って食器をかき集める。
「瑞希」
「漣、お風呂に入って」
「一緒に」
「ううん。私…悪いけど今日は帰る」
「瑞希」
「ごめん」