Love Game
「麻耶さんとはデビュー当時から何度か仕事をしたことがあるんだ。でもその時は相手にされてなかったと言うか…だから今日会 ってあんなに馴れ馴れしくされて面食らった。もし麻耶さんと何かあったら携番くらい知ってるだろ。それも知らなかったし…さ っき 『交換して』って言われて何でって」
「漣」
「ん?」
「本当に麻耶さんに興味なかったの?」
漣が何か言いかけたから慌てて
「あ、今じゃなくデビュー当時」
『はぁ~』なんて溜め息をつきながら
「ないよ。言って悪いけどあのタイプは苦手なの。気が強いし」
「…私も気が強いって漣言わなかった?」
ちょっとだけ反撃してみる。
と、
「ば~か」
でこぴんされた。
い、痛~い。
「漣…何すんのよ」
「クッククク…瑞希が馬鹿だから」
「馬鹿馬鹿言わないでくれる?」
「いつも瑞希が俺に言うじゃん」
肩を抱き寄せてソファーに連れて行かれ
「瑞希も確かに気が強いけど」
やっぱり!
「麻耶さんのは違うんだよね」
「えっ?」