Love Game


「瑞希…」

漸く唇が離れ

「ベッドに行こ」

私を抱き上げようと

「だ、駄目!」

「何で?瑞希も熱くなってた」

「違うの。お風呂」

「……」

「漣は入ったけど私はまだ」

耳元で

「どうしても入りたい?」

「うん」

「はぁ~仕方ないね。10分で」

「髪も洗いたいから20分」

「じゃあ20分で。1分でも過ぎたら迎えに行くから」

やっと私を解放してくれた。

「早く」

「漣、急かさないでよ」

「こっちは切羽詰まってんの」

「……」

何も言わずに一目散にお風呂場へ 。

もう何なのよ、あの我が儘ぶりは。

ゆっくり浸かることも出来ない。

さっさと顔と体と髪とを洗い出る。

まだ20分経ってないよね。

髪をざっと乾かしリビングへ。

漣はいない。

もう寝室かしら。

時計を見ると1時を回っていた。

ライヴから打ち上げで…

そりゃこんな時間にもなるわ。

漣…

寝ててくれたら…

ガチャッ!

寝室へ



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