Love Game

シャワーを浴びてコーヒーを淹れ瑞希に電話を

『漣』

「瑞希、おはよう。メール見た。ありがとうな」

『ううん。こっちこそ電話出来なくてごめんね。漣』

「ん？」

『物凄くよかったよ。泣いちゃったもん』

「瑞希が？」

『ち、ちょっと漣、あなた失礼じゃない。私だってドラマ見て泣くこともあるわよ』

「ごめん。そんな意味じゃ」

瑞希が剥れてる顔が浮かぶ。

「瑞希」

『うん？』

「３時まで見てたなら…寝たのか？」

『あ、うん』

…寝てないな。

「今日仕事は？」

『うん昼からだから。漣は？』

「９時過ぎに矢野さんが迎えに」

『忙しいね。でもこれからもっと忙しくなるよ』

「……」

『漣？』

「あ、瑞希」

『うん？』

「今晩」

『…分かってる。絵梨香ちゃん達も一緒だから楽しんできて』

「ごめん」

『何を謝ってんのよ。謝ったらやましいことあるんじゃないかって返って勘ぐるよ』

「ﾌｯ そうだな。帰ったら電話する」

『いいよ、しなくて。心配してないから。麻耶さんだけじゃなくたぶん知り合いも多いだろうからゆっくり楽しんでよ』

「明日…逢える？」

『ごめん。明日からロケ。一泊なの。 日曜遅くにしか帰れそうにない』

「そっか。俺も日曜から撮影詰まってる」

『うん。頑張ってね』

「あぁ」