Love Game
仕事が終わり矢野さんが
「杉田さんに連絡した。店の前で待ってるって。あっちの方が近いらしい」
「ん」
――
―
「漣君も大変ね」
絵梨香達と合流して
「絵梨香も杉田さんも悪いね、つきあわせて」
「そんなの気にしないで。漣君はうちの事務所の看板なんだから守らないと」
「杉田さんなら安心だ」
「そうよ、任せておいて」
杉田さんが胸を叩く。
「さ、入るか」
店内に入り
「あら漣君、よく来てくれたわね。絵梨香ちゃんもようこそ」
麻耶さんがすぐやって来て挨拶するが矢野さんや杉田さんは全く無視。
マジに非常識だ。
あ~こんな所にいたくねぇ。
マンションで酒を飲んでる方がよっぽどましだ。
「あら~漣君だぁ」
誰だ、コイツ等?
見たこともないような女達が声を掛けてくる。
だけど横に絵梨香がいるからそれ以上は近寄ってこない。
いや、絵梨香と言うよりも麻耶さんだ。
店にはたぶんモデルと思わしき女や男が数人いた。
どうも麻耶さんの取り巻きらしい。
「漣君 何がいい?」
「あ、ビールで。絵梨香達もビールでいいかな?」
「えぇ」
絵梨香が微笑むと麻耶さんの目がキッと。
あ~マジに帰りたい。