Love Game
「関係ないよ」
「うん?何が」
何が関係ないんだろう。
「俺、別に瑞希さんといるところを見られてもいいし」
はぁ?
「あ、あのね漣君、貴方…自分の立場分かってる?」
「立場?一応モデルやってて、たまたま有難いことに人気があるってこと?」
「たまたまって!だから人気あるからファンの気持ち考えないと」
そうだよね?
「ファンの気持ちって…そりゃささっきも言ったように有難いとは思ってるけど、今日びさ、22になる男に女がいないなんてありえないでしょう?それくらいファンの子も理解してるよ。面白が って騒ぐのはマスコミだけ。マスコミが熱くなる程ファンと言うか今の人達は気にしてないよ」
「……」
話しながらも漣は私を抱き寄せる。
「でもマスコミが熱くなるってことは漣君、追っかけ回されるっ てことでしょ?私は彼女なんかじゃないから巻き込まれたくない 」
そうよ、私の生活をめちゃめちゃにされてたまるもんですか。
単なる…セフレの為に
「…分かってる。瑞希さんが困るようなことはしない」
「……」
そっと口づける。