Love Game



『うん。今日は昼から仕事だったんだけどやっぱり取材来たって 』

「ごめんね」

『瑞希が謝ることないし。敬吾も取材陣にはっきりと言ったらしいわ『あれは麻耶さんが酔ってふざけただけだ』って。それに絵梨香ちゃんのことも『漣と絵梨香ちゃんがデートしてたわけじゃなくお互いのマネージャーも一緒だし麻耶さんも含めて飲んでいただけ。そこに俺が合流した』って」

確かにその通りなんだけど。

「敬吾もはっきり言ったんだし、漣君ところも事務所が動くんじゃない?看板の2人が巻き込まれて黙ってないだろうって言ってたよ。だから暫くの辛抱だよ、瑞希』

「うん。私は大丈夫なんだけど…漣が気になるのよね」

『フフフ…敬吾が言ってたよ。漣君は瑞希が思ってるよりよっぽど大人だって」

大人…

敬吾君が言うならきっとそうなんだろう。

私の見えない漣が敬吾君には見えてるのかも。

『瑞希』

「うん?」

『恋は盲目ですか?』

「えっ?そ、そんなこと…」

『ハハハ…図星でしょう』

「真帆」

『よかったね瑞希』

「えっ?何が」

『本当に好きな人が出来て』

「真帆」

『私、嬉しいよ』

「うん」

『漣君を信じて支えてあげてよね』

「敬吾君を信じて支えてる真帆みたいに?」

『そういうこと』



< 340 / 539 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop