Love Game
『うん。今日は昼から仕事だったんだけどやっぱり取材来たって 』
「ごめんね」
『瑞希が謝ることないし。敬吾も取材陣にはっきりと言ったらしいわ『あれは麻耶さんが酔ってふざけただけだ』って。それに絵梨香ちゃんのことも『漣と絵梨香ちゃんがデートしてたわけじゃなくお互いのマネージャーも一緒だし麻耶さんも含めて飲んでいただけ。そこに俺が合流した』って」
確かにその通りなんだけど。
「敬吾もはっきり言ったんだし、漣君ところも事務所が動くんじゃない?看板の2人が巻き込まれて黙ってないだろうって言ってたよ。だから暫くの辛抱だよ、瑞希』
「うん。私は大丈夫なんだけど…漣が気になるのよね」
『フフフ…敬吾が言ってたよ。漣君は瑞希が思ってるよりよっぽど大人だって」
大人…
敬吾君が言うならきっとそうなんだろう。
私の見えない漣が敬吾君には見えてるのかも。
『瑞希』
「うん?」
『恋は盲目ですか?』
「えっ?そ、そんなこと…」
『ハハハ…図星でしょう』
「真帆」
『よかったね瑞希』
「えっ?何が」
『本当に好きな人が出来て』
「真帆」
『私、嬉しいよ』
「うん」
『漣君を信じて支えてあげてよね』
「敬吾君を信じて支えてる真帆みたいに?」
『そういうこと』