Love Game



電話を切って

RuRuRuRu

「はい」

『瑞希』

「漣」

『さっきから掛けてたけど話し中だった』

いや、そんな声を出されても。

「真帆と話してた」

『真帆さん?』

「うん。やっぱり敬吾君とこに取材来たって」

『ん。さっき桐原さんに電話して聞いた』

「うん」

『夕べは桐原さんの家で飲んで泊まったってはっきり言ってくれたらしい』

「うん」

『俺が店を出てから絵梨香か麻耶さんと2人きりで…って言った取材記者がいたらしい』

「…大変ね」

『何が?』

「いや、そこまで勘ぐるのも。だって敬吾君や2人のマネージャーも一緒だったんだし。麻耶さんが店に残ってたのもみんな見てただろうし」

『ハハハ…確かにな。何とか面白おかしく書きたいんだろう』

そちらはそれでいいだろうけど漣達当事者は堪ったもんじゃないわ。

『瑞希』

「あ、うん。漣はホテル?」

『あぁ。ホントにいい迷惑だよ。本当なら今頃は瑞希と一緒だったのに』

「漣」


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