Love Game



「瑞希さんの事務所に話す前に先に聞いておこうと思って」

事務所に?

えっ?

そこまでスキャンダルになってるの?

「クククク…」

えっ?

漣が何故か笑い出した。

「漣、どうかしたのか?」

矢野さんも不思議そうに。

「あ、いや、なんでもない。クククク… わ、悪い」

まだ笑い続けてるし。

漣もお箸が転がってもおかしい年頃なのかしら?

「瑞希さん」

あ、

「は、はい」

慌てて矢野さんの方を向き

「瑞希さん、漣の専属になってもらえませんか?」

「はぁ?」

漣の専属!

私が?

「瑞希さん、どうだろう?」

「…私、絵梨香ちゃんの専属ですよ」

「ん。分かってます。だからいつもと言うわけじゃなく写真集とか雑誌とかCMとか」

殆どじゃない。

「あの写真集もカレンダーも評判いいし。内の社長も是非にと」

社長さん!

「勿論今まで通りメインは絵梨香ちゃんでお願いしますが」

「はぁ」

漣が

「瑞希さん、やってくれないかな」


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