Love Game
「ち、違います、違います」
お姉さん、何を言い出すんですか?
漣の眉毛と目がつり上がってるし。
「えっ?違うの」
「姉ちゃん、瑞希さんは絵梨香ちゃんの専属のヘアメイクさんで絵梨香ちゃんのお姉さんみたいな人。それに俺等も雑誌とかで世話になってて俺等にしても姉貴みたいな人」
「あ、そうなの。なんだ。ごめんなさいね。優から瑞希さんの事を聞いたことあるし此処に連れてきたから…絵梨香ちゃんはまかり間違っても優の彼女ってありえないし」
だから私ですか…
「相変わらず香苗さんは早とちりだから」
「いつも言われてます。でも瑞希さん綺麗だし…もし恋人いなかったら優をよろしくね」
「あの…私、優君より年上ですから」
「あら今日びそんなの関係ないわよ。 優が頼りないからむしろ年上の確りした人の方が」
「あ~姉ちゃんもういいから!早くオーダー通してよ」
「あ、そうね。フフフ…間違えたお詫びにサービスするわね」
お姉さんが出て行き
「フフフ…優君のお姉さん凄いですね」
絵梨香ちゃんが言うと、優君が赤くなりながら
「いつもあれだから家族が迷惑する。 瑞希さん、ごめんね」
「ううん、大丈夫よ。だけどいいお姉さんじゃない。優君を大事にして」
「……」
「コイツ、姉さんに頭が上がらないから」
「翔」
「ハハハ…そうなんだ」
矢野さんも笑い出した。