Love Game



みんな笑ってるんだけど 、ただ1人 向かい側から鋭い視線を私に。

バレるじゃない。

そんな顔しないでよ。

ガチャッ!

再び香苗さんが入って来て

「はい、お待たせしました。ゆっくりしていってね。足りなかったら言って」

「あ~分かったから姉ちゃんはもうあっちに行って」

「はいはい」

フフッ 優君が小さい子どもに見える。

香苗さんにとってはたぶん今でも小さい弟のまんまなんだろうな。

それぞれがグラスを持って

「じゃあとにかく乾杯」

漣のあまり機嫌がいいとは言えない声で乾杯をしてまた飲み始める。

「漣、どうかしたのかよ?」

ほら案の定、翔君に

「ん?いやどうもしてないよ」

「やっぱり疲れてんじゃねえか」

「あ、いや」

「相変わらず追いかけ回されてんだろ」

例のことで元気がないと思われているんだ。


< 360 / 539 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop