Love Game



「あ、あぁ」

「漣君と矢野さんホテルに缶詰めなのよ」

絵梨香ちゃんが事情を説明してる。

そうよね。

私も知らないことになってるもんね。

「大変だな」

「あぁ。まぁ、仕方ないさ。俺が甘かっんだから」

「麻耶さんってまさかあんなだとはね」

「ん?」

翔君がしみじみと。

何かあったのかしら?

「いや打ち上げに来てたろ?」

『来てたろ?』って漣と一緒に来たんだもんね。

「しつこくてさ」

「えっ?翔君も誘われたの?」

絵梨香ちゃんが驚いたように。

私達も驚いて翔君を。

「うん。ほら、瑞希さんや漣達も帰った後さ、しつこく飲みに行こうって」

「翔も無下に出来ないから適当にあしらってたんだけどあまりにしつこいからうちの事務所の社長自ら麻耶さんに注意したんだ」

そうか。

打ち上げだから事務所のお偉いさん方いたよね。

「さすがに社長に言われたから諦めたんだけど」

まだあるの?

「メアドと携番教えろって」

「教えたんですか?」

「いや。これも社長が側にいたから」

社長さんがいたらいくら麻耶さんでも。

「そう考えたら漣君は可哀想ね」

うん、確かに。

万が悪かったのね。


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