Love Game
「ありがとう」
そのブラとショーツを手に取り
「じゃあ先に入らせてもらうね。あ、 絵梨香ちゃん」
「うん?」
下着を片付けていた絵梨香ちゃんに
「今の間に矢野さんに電話したら。私ゆっくり入らせてもらうから」
「も、もう瑞希さん」
フフフ…
絵梨香ちゃんが赤くなった。
――
―
お風呂から出ると
「電話した」
絵梨香ちゃんが嬉しそうに。
「矢野さんも喜んだでしょう?」
「それがね『漣がいるから』なんて切ろうとするのよ。そしたら逆に漣君が 『俺、風呂入るから』って気を遣ってくれてんのよ。 もうちょっと弘樹も考えてくれてもいいのにね」
「フフフ…矢野さんらしいかも」
「まあね。さ、私も入って来るね」
「どうぞごゆっくり」
文句を言いながらも絵梨香ちゃん嬉しそう。
漣も一応気を遣うのね。