Love Game



「ありがとう」

そのブラとショーツを手に取り

「じゃあ先に入らせてもらうね。あ、 絵梨香ちゃん」

「うん?」

下着を片付けていた絵梨香ちゃんに

「今の間に矢野さんに電話したら。私ゆっくり入らせてもらうから」

「も、もう瑞希さん」

フフフ…

絵梨香ちゃんが赤くなった。

――



お風呂から出ると

「電話した」

絵梨香ちゃんが嬉しそうに。

「矢野さんも喜んだでしょう?」

「それがね『漣がいるから』なんて切ろうとするのよ。そしたら逆に漣君が 『俺、風呂入るから』って気を遣ってくれてんのよ。 もうちょっと弘樹も考えてくれてもいいのにね」

「フフフ…矢野さんらしいかも」

「まあね。さ、私も入って来るね」

「どうぞごゆっくり」

文句を言いながらも絵梨香ちゃん嬉しそう。

漣も一応気を遣うのね。


< 367 / 539 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop