Love Game
『ごめん!そんなに怒んなよ。本気で思ってないし』
「どうだか」
『瑞希…ちょっとヤキモチ妬いただけだから』
何かシュンとした声。
本当にヤキモチ妬きさんだから。
「漣」
『ん?』
恥ずかしいけど
「わ、私が好きなのは…漣だけだから」
『……』
「変に気を回さないで」
『瑞希』
「ね」
『ん』
顔は見えなくても漣が微笑んでるのが分かる。
「あ、もう切るね。絵梨香ちゃん上がって来たみたいだから」
『ん、仕方ねえな。また連絡する』
「漣」
『ん』
「大人しくしていてよ。暫くは」
『分かってる』
「うん。じゃあおやすみなさい」
『おやすみ』
電話を切って