Love Game
「でも最近の漣君は幅が出てきたよ。 きっと役者として大成するよ」
「絵梨香ちゃん」
「うん?」
絵梨香ちゃんには今の私の正直な気持ちを話そう。
「今も絵梨香ちゃんが言ったように漣君はこれから役者として大きくなっていく」
「うん」
それがどうした?みたいな顔で
「私…私がいていいのかな?」
「えっ?」
「私は絵梨香ちゃんや漣君のスタッフだし…5つも年上だし…」
「瑞希さん?」
「ちょっと前に敬吾君と写真誌にも載っちゃったんだよ。そんな私が漣君の側にいるのはマイナスになりこそすれプラスにはならない」
「瑞希さん、マジで言ってる?」
マグカップをテーブルに置き私に向き直った絵梨香ちゃんの顔は険しく声も低かった。