Love Game



「瑞希さん真剣に漣君のこと好きなんでしょう?遊びで付き合ってるわけじゃないでしょう?」

「……」

「瑞希さん答えて」

絵梨香ちゃんのあまりの迫力に一瞬たじろいで言葉が出ない。

「瑞希さん」

「あ、遊びじゃない。遊びなら悩まない。絵梨香ちゃんに相談しない」

「でしょ」

ニッコリと微笑み…

こんな時なのに絵梨香ちゃんに思わず見惚れてしまう。

「漣君だって真面目に瑞希さんが好きなんだよ。今…もしもよ、瑞希さんが漣君から離れたら漣君…自棄起こすよ。たぶん…たぶんね漣君初めて女性を本気で好きになったんじゃないかな」

「えっ?」

「うん。私、割りと長い付き合いじゃない。デビューした時からだから。それにマネージャーが弘樹だから漣君のこと割りと知ってると思う」

「うん」

「ココアぬるくなったね。入れ替えるね」

マグカップを持ってキッチンへ。

本当によく気がつくな、絵梨香ちゃん。

それに確りしてるし。

私より年下とは思えない。




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