Love Game
「はい。ミルク多めにした」
「ありがとう」
マグカップを受け取り一口
「美味しい」
「よかった」
絵梨香ちゃんも一口飲んで
「漣君、前にも言ったと思うけど適当に遊んでたんだよね。弘樹に聞くとね、同じ女性とは2度は会わない、その時だけの関係だったみたい。絶対家にも入れないし」
「……」
「それが最近何かそわそわしたり落ち込んだり…弘樹が不思議がってた。 ま、弘樹は疎いから分からないようだけど私はピンときたのよね。そんな漣君見たことないもん。親しい私や弘樹の前でもそんなに感情露にしないのに…最近は違ってたから」
やっぱり…鋭いな。
「それにさっきの麻耶さんの一件で。 あ~本気で好きな大事な人がいるんだなって。だから」
またココアを一口飲んで
「漣君が本気で好きになった人が出来たなら応援したいし、その相手が瑞希さんなら尚更。なのに何で瑞希さんそんな考えすんの ?漣君が可哀想だよ。 私、怒るよ」