Love Game
「瑞希」
漣の唇が私の唇に…
「あっ」
「な、何だよ」
「ごめん。携帯鳴ってる」
漣が目線を下げて
私のジーンズのポケットに入れてある携帯が振動している。
取り出して
「ち、ちょっと ごめんね」
相手は由布子先生。
「はい…」
今度のCMの用件。
「はい、分かりました。明日伺います。…はい、楽しみに。じゃあおやすみなさい」
携帯を切って
「神部先生?」
「うん。ほら今度の漣と絵梨香ちゃんのCM撮影のことで」
「あ~来週だったよな」
「うん」
漣が再び抱き寄せようとするのを止めて
「お腹空いてない?」
「ん?」
「晩御飯ちゃんと食べた?」
「…いや」
「やっぱりね。何か作るからお風呂入って来たら?お腹空いているのにこんなことしてちゃ倒れるよ」
「何だよ、それ。でも…一理あるな。 体力つけないとな」
「えっ?」
ニッと笑い
「風呂入ってくる」