Love Game
「もう時間も時間だしお開きにしようか?」
監督さんが見るに見かねて
「そうですね」
「今日はお疲れさま」
みんな立ち上がり
「えっ?もうお開きですか?じゃあ次行きましょう。ね、絵梨香ちゃん、漣君」
嫌がられているのに気づいていないのかしら。
「すみません。もう遅いので」
「漣はまだこれから打ち合わせもあるので」
矢野さんと杉田さんが口々に。
「そうですか…緒方さん」
えっ?
振り向くと
「緒方さんはいいでしょう?付き合って下さいよ。あ、それとも桐原さんと約束でも」
「……」
この言葉に此処にいるみんなが唖然と。
横目で見ると漣が恐ろしい程の顔をしている。
ま、まずい。
「山本さん、本当に酔ってるんですね。緒方と桐原さんは何の関係もありませんよ。この子に言われるのは酔った上の戯言で済みますが桐原さんの耳に入ったら…彼はいい気しませんよ、 一度ならず二度もデマを流されたら」