Love Game
「だんだん惹かれていったと」
「……」
「確かに素の漣君はいい子だし、真面目だし」
「先生」
「浮わついたところはないし地に足はついてるわね」
「……」
さすがに先生。
漣の本質を見抜いている。
「だから反対はしない」
「せ、先生」
「だけど…」
「分かってます。もしバレたら…事務所から反対されたら…たぶん反対されますが別れる覚悟は出来ています。漣はこれからますます大きくなっていく。そんな漣にスキャンダルはタブーです」
そう、これだけはどんなに漣に説得されたとしても決めている。
「それだけの覚悟が出来ているなら私は何も言わないわ」
「すみません。先生にご迷惑をかけるようなことは」
前の敬吾君の時にも迷惑をかけてるんだもん。
「そんな水くさいことは言わないの。2人が本気なら私も応援するから」
「せ、先生」
「ほらほら、そんな顔しないの。美女が台無しよ」
「やだ、先生」
目から雫が。
「ただ気をつけてね。夕べの話しじゃないけど山本さんみたいな人は他にもいるから」
「……」
「漣君にも言っときなさいよ」
「はい」
「うん」
先生が優しい笑みを浮かべてコーヒーを。
私も…
「美味しい」