Love Game
「じゃあ帰りましょうか?」
杉田さんが
「瑞希さん一緒に車にどうぞ」
「ありがとうございます。じゃあ漣君、矢野さん おやすみなさい 」
「おやすみなさい瑞希さん」
矢野さんも本当なら絵梨香ちゃんと過ごしたいだろうに、
やっぱ り大人だわ。
漣は…挨拶もしないじゃない。
絵梨香ちゃんは何かを勘づいたのか俯いて…笑いを堪えてる。
「さ、絵梨香ちゃん行きましょう」
「う、うん」
一番最後に降りる私から乗って真ん中に絵梨香ちゃん、杉田さんの順に乗り込んで車は発進した。
――
―
「じゃあ、お疲れさま。瑞希さん絵梨香を送ってね」
「はい。杉田さんお疲れさま。また明日」
杉田さんをマンションで降ろし車は再び動き出した。
「次は…へ」
えっ?
「絵梨香ちゃん?」
今言った場所は絵梨香ちゃんのマンションじゃない。
悪戯っぽく笑いながら
「いいの」
「……」
「ね!」
あ~そう言うことですか。
矢野さんのマンションなわけね。
「OK」
「フフフ…瑞希さんは?」
「私?家に帰るけど」
もう遅いもんね。
その時
BuBuBuBu
メール
発信者は…
漣!
見ると
もう帰ってるから来いと。
「漣君?」
携帯を見て固まってる私の耳元で絵梨香ちゃんが。
「あ、うん」
「来いって?」
「そう」
「行くの?」
「行かないと」
絵梨香ちゃんに携帯を見せた。