Love Game



ガチャッ!

「瑞希!悪い」

焦ったような漣の声が耳に飛び込んできた。

「こんばんは…じゃなくておはようだよね。ごめん。起こしたんじゃな い?」

「違うって!今シャワー浴びてたから」

シャワー

あら、まぁ、えらく早起きですこと。

えっ?ち、ちょっと待って、シャ ワーって…

「漣、今バスルームなの?」

「ククク…残念ながらもう出たよ。瑞希、俺の素っ裸想像した?」

「な、何を!そ、想像なんかしてないわよ」

「ハハハ…そのわりには焦ってんじゃん」

「焦ってなんか」

「瑞希」

「うん?」

「素っ裸じゃないけどバスタオル一枚」

「ば、馬鹿!」

「馬鹿って酷いな。瑞希が勝手に嫌らしい妄想膨らませてんじゃん」

な、何てことを言うのよ、この変態は!

「瑞希」

「……」

「瑞希、聞こえてっか?」

「聞こえてるわよ。そっちこそ変なことを言ってないで早く服着なさいよ。 風邪引くわよ」

「このままでいい」

「駄目!一旦切るから服を着てからかけ直して」

ピッ!

漣が何か言う前に電話を切った。


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