Love Game

『瑞希』

「誰も言ってないわよ。ねぇ」

『ん？』

「聞いてもいいかな？」

『何を？』

ご機嫌悪くなるかも知れないけれど

「そんなに気になる？」

『ん、何が？』

「漣が…私より５つ下ってこと。私が漣より５つ上だってことが 」

『……』

「普通さ、女の方が気にするんだと思うんだよ」

『瑞希は…』

「うん？」

ちょっと声が低くなってる。

やっぱり聞かなかった方がよかったかな？

私はこれから寝るんだけど漣は仕事に行くのに機嫌悪くなったら …

「漣…ごめん」

『……』

「答えなくていい」

『気にしてるよ』

「えっ？」

やっぱり…気にしてるんだ。

『俺が瑞希より５つ下だってことは正直気にしてる』

「漣…」

『瑞希は俺より５つ上だから…やっぱり大人で瑞希にしたら俺は頼りにはならないのかなとか、子どもだから仕方ないって思ってないかなとか』

「漣」

「いつも気にしてる。俺にはまだ瑞希を包み込む大きさなんてない。いや逆にいつも瑞希に守られているような感じだし』

「……」

そんなことを考えていたのか。

「漣」

『……』

「聞いて。確かに私は漣より５つも上だし時にはママみたいなことを言うかも知れない」

『瑞希、それは』

「ううん。あのね漣」

『ん？』