Love Game
「女の子は…いえ女はね、年上とか年下とか例え同い年でも時にはママみたいになるの。女には生まれた時から保護欲みたいなものがあるのよ。母性本能が。女は子どもを産むという神から与えられた仕事があるの。だから自分が愛しいと思う旦那様や恋人や子どもを本能的に守ろうとするの。それこそ口煩いくらいに心配する。それに反して男は女とは違って家族を愛する人達を飢えさせないよう、 ちゃんと幸せにみんなが暮らせるように外敵から守ろうとするの。戦うの。だから気を許した人、愛 した人の前では子どもじみたいな態度に出ることがあるの。でもね、女はそれが嬉しいの。私だけには心を許してくれてるんだ、愛されてるんだ、信頼されてるんだって。私はね、嬉しいんだよ。いつもはクールビューティーって言われているポーカーフェイスの漣が私には無防備に甘えてく れる。癇癪を起こしてくれる。我が儘を言ってくれる。あ~漣に愛されてるんだ、本当に信頼されてるんだって」
『瑞希』
「漣が年下なのは間違いない真実。でも私は…漣を選んだ。確かに漣に迫られたのもあるけど私が自分で貴方を漣を選んだの。5つ下がリスクなら、そんなことよりもっと大きなリスクが別にある」
『別に?何?』
「貴方がスターだってこと。年下とかよりもっと大きなリスク」
『瑞希』
「そのリスクを考えたら付き合わないって選択もあった」
『瑞希?』
「でも、貴方がスターだろうが5つ下だろうが、そんなの関係なくて私は貴方を『秋篠漣』を愛したの」
『瑞希』
「だから!誰よりも愛しいから私は貴方を守りたいの」
『み、瑞希、ち、ちょっと待て』
「えっ?」
あっ!
私…言わなくていいことまで言っちゃったような。
『またバレたら別れるって話しか?』
「……」
『瑞希、俺は絶対に別れないから。さっき瑞希言ったよな』
「えっ?」