Love Game



ピンポーン

あら、漣の部屋のインターホンが鳴ってる。

「漣」

『あぁ。矢野さんが迎えに来た』

これから仕事なんだな。

「ごめんね、長話ししちゃって」

『いや、こっちこそ。瑞希もう寝ないと。朝早いんだろ?』

「私は大丈夫。じゃあ頑張ってね」

『あぁ。瑞希も』

「うん」

切ろうとしたら

『瑞希、愛してる』

「……」

私が応える間もなく電話は切れていた。

漣…

心に炎が灯されたような安らかな温かな穏やかな気持ち。

こんな時間がいつまでも続きますように…

今までクリスチャンじゃないから神様にお願いなんてしたことないけど…

そっと祈る。


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