Love Game
メールが着た明くる日
「漣、何かいいことあったか?」
マネージャーの矢野さんに言われた。
俺そんなに分かりやすいんだろうか。
「別に」
誤魔化したけど…誤魔化しきれてないだろうな。
今の俺にはお姫様第一なのかも知れないから。
確かに仕事は大事だし真面目に取り組んできたが…
何処かで醒めてると言うか客観的に自分を見てる自分がいた。
こんな人気がいつまでも続くなんて思ってないし若い子は移り気だと知っている。
だから今だけ楽しめりゃいいかと考えていたから熱く燃えることもない。
だから 『クールビューティ』 なんて言われるんだろう。
そんな俺が熱く燃えたのが瑞希だとは。
フッ ありえねえよな。
「…ん、漣って」
「あ、はい」
「どうしたんだ、何かおかしいか?」
「えっ?」
「笑ってる」
ヤベッ!
「何でもないですよ」
「じゃあ行くか」
「はい」
撮影に入った。