Love Game
『ありえるな』
『うん、充分ありえる。ちょっと調べてみる』
「でも…」
本当にするだろうか?
『いい噂は聞かないし…広告代理店の方からも左遷されかけてるようだからスクープを握って出版社や新聞社にコネを作りたいのかもしれない』
矢野さん…
『瑞希さんは漣が言ったようになんの心配もしなくていいですからね』
「矢野さん…本当にすみません」
申し訳なくてどうしていいのか分からない。
「瑞希さん、大丈夫だから」
絵梨香ちゃんがそっと抱きしめてくれる。
「漣君、一旦電話切るね」
『絵梨香』
「大丈夫だから。私がついてるから」
『…頼むな』
「うん」