Love Game
「うん」
社長が一通の封筒をテーブルに。
「なんですか?」
「読んで見ろ」
封筒を取り上げ… 表には社長の名前。
裏返すと…
「瑞希」
思わず顔を上げて社長の顔を。
「いつ」
「写真誌に載ってまもなくだ。神部さんが持ってきた」
「神部先生が」
「とにかく読め」
封筒から便箋を取り出し
――
―
「……」
瑞希…
「どうする?」
「はい?」
いったい?
「別れるか?それが彼女の望みだ」
「別れません」
「うん?」
「瑞希が別れたいって言っても俺は別れないし認めません」
「彼女はお前にスターになって」
「彼女がいるからポシャるなら…それだけの男だってことです。 彼女がいなくてもポシャるのは時間の問題です」
芸もなんにもない男にいつまでもファンでいてくれるなんて甘くはない。
「ハハハ…確かにな」
「社長」
何がおかしいのか
『ハハハ…』
と笑い続けている。