Love Game



由布子先生は確かにまだ私は絵梨香ちゃんと漣の専属とは言われてるけど

「社長さんに手紙」

あの手紙を見たら専属は解雇されると思っていた。

「あ、あの手紙ね」

「えっ?漣」

「社長から見せてもらった」

やはり別れろと説得したんだろう。

「瑞希の考え違い」

「……」

フッと笑い

「今、瑞希の考えてることくらい分かる」

おでこを弾かれ

「社長は別れろなんて一言も言わなかったよ」

う、嘘?

「専属も辞めさせるなんて言ってない。反対に俺に『専属外すか 』って聞いたくらいだ」

「えっ?」

いったい、どういうこと?

「ククク…ハハハ…」

漣が大笑いを。

「瑞希、その顔!驚きすぎ」

そりゃ驚いてます。

チュッ!

いきなり唇を。

「ククク…今度は真っ赤だし」

「漣!からかわないでよ」

人が真面目に深刻に悩んでるのに

「うちの社長は古狸だからね」

古狸?

意味が分からずポカンとしてると

チュッ!

「れ、漣」

また唇を。

「可愛すぎんだよ瑞希は。それに暫く逢えなかったから飢えてるし」

「……」

「本当は今すぐにでも抱きたいんだけど」

「えっ?」

思わず漣の腕の中でもがく。



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