Love Game
私さえ姿を消せばそれで済むなんて、それは私の勝手な思い込み。
自分を傷つけない為の言い訳にしか過ぎなかった。
私は『漣の為』『漣を愛してるから』 なんて大義名分を並べて結局は自分を守っていたに過ぎず… 漣のことを考えていなかったのかも知れない。
漣を愛してるなら漣の言うように『闘う』ことをすればよかったんだ。
誹謗中傷されても漣を誰よりも何よりも愛してるから… 漣にこれほどまでに愛され求められているんだから… 漣を信じて漣の傍にいればよかったんだ。
「漣、漣…ごめん、ごめん」
言葉が出てこない。
ただ『ごめん』を繰り返ししゃくりあげることしか…
「瑞希、なにを謝ってんだよ?」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
「もういいから。なにも言うな」
私の唇に唇を激しく重ね…抱き上げた。
そのままベッドに倒れこみ
「…ゥ…ゥゥン」
いつの間にか漣の舌が私の舌を捉えて絡ませてる。
漣の匂い
漣の味
漣の…
漣の頭を掻き抱いて、もっともっとと求める。
漣が欲しい。
漣の全てをこの体に心に感じたい。
刻み付けたい。